最後の100日~君に幸あれ~
第一章

はじまり~9/5~


「はぁ…。」

誰もいなくなった教室で私は一つため息をつく。

「あれ?奥村、まだいたのか?早く帰れよ」

教室のドアから担任の沢村先生が私に声をかける。
私は作り笑いをしながら頷いた。

奥村 美奈。
日誌の隅に自分の名前を書き終え、私は教室を出た。

私が向かったのは屋上。

帰宅する前にいつも寄っている場所。

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