最後の100日~君に幸あれ~

「ところで、美奈は今幸せ?」

「なんでそんなこと聞くの…?」

唐突の質問をぶつけられ、私の顔は強張った。
多分私は幸せなのだろう。
だけど、そんなこと思えない。

私の世界はあの日からずっと白黒の世界なんだ。
ずっと…ずっと。

「いいから答えて?
美奈は今幸せ…?」

「…多分…他の人に比べたら幸せなんじゃないかな?
だけど、私の世界はあの日から白黒の世界になってしまったの。
先に進めずにいるんだ。」

「あの日…?」

「…っ!!私帰ります!」

なぜ私の過去をこんなに軽々と話してしまったのか分からない。
私は慌てて後ろを向き屋上のドアノブへ手をかけた。

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