最後の100日~君に幸あれ~

「そういえば、今日転入生来るって!
なんか関西の方からって言ってた。
同じクラスだといいね!」

「そうなんだ、関西かぁ…」

懐かしいような気もする。
小学生の頃一度関西に住んでいたんだよね。

転入生ってどんな人なんだろう。

「HR始めるぞ」

担任の沢村先生の声に私達は静かになった。

「今日からこのクラスに転入生が来る。」

このクラスなんだ!
少し楽しみかも。

先生の声と共に金髪の人が入ってきた。

その人の顔を見て何故か胸が痛くなった。

私は知っている。

「あ…」

私の声に反応しその男の人は私の方を見る。
そして、口角を上げて笑った。

懐かしい。

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