最後の100日~君に幸あれ~

授業が終わったと同時に私は教室を出た。
あんなふうに言われるのは私が悪い。
でも、笑えないのあの頃からずっと、私の中の何かが欠けてしまったんだ。

「ルウ…。」

私の口から出た名前。
本当に大切だったんだ…。

私の目からは涙が溢れた。
誰にも見られたくない。
その一心で屋上の扉を開け外へ出た、

「うぅ……っ!…」

クラスの子に言われたことが悲しかったわけじゃない。

ただ、あの時ああしてれば、って後悔がずっと私の胸の中にある。
ずっと自分を責め続けてもあの日には戻れないんよ…。

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