クールな公爵様のゆゆしき恋情
「私達の事が理由じゃないならどうして婚約解消したの?」
なぜかエステルが泣きそうな顔をして言います。
「私の我が侭です。アレクセイ様と無理をして結婚をしなくて良くなったんだと思ったら、婚約解消したくなりました。王都の暮らしも私には合わないしこれからはアンテス領でのんびり過ごしたいと思って」
「のんびりって……よくお父様とお兄様が許したわね」
エステルが呆然と呟きました。
国王陛下は分かりませんけど、アレクセイ様に関しては今頃喜んでいると思います。
エステルはアレクセイ様の私に対する態度をよく分かっていません。
エステルは夜会に殆ど出ませんし、私も詳しい事は言っていませんから。
アレクセイ様はエステルのお兄様ですから、相談し辛かったのです。
「……ラウラの意志なら仕方ないけど、でもこれからどうするの? お兄様との婚約は貴族なら誰もが知っていた事だから、その……」
いつもはきはきとしたエステルが珍しく言葉を濁します。言いたい事は分かりますので私が代わりに言いました。
なぜかエステルが泣きそうな顔をして言います。
「私の我が侭です。アレクセイ様と無理をして結婚をしなくて良くなったんだと思ったら、婚約解消したくなりました。王都の暮らしも私には合わないしこれからはアンテス領でのんびり過ごしたいと思って」
「のんびりって……よくお父様とお兄様が許したわね」
エステルが呆然と呟きました。
国王陛下は分かりませんけど、アレクセイ様に関しては今頃喜んでいると思います。
エステルはアレクセイ様の私に対する態度をよく分かっていません。
エステルは夜会に殆ど出ませんし、私も詳しい事は言っていませんから。
アレクセイ様はエステルのお兄様ですから、相談し辛かったのです。
「……ラウラの意志なら仕方ないけど、でもこれからどうするの? お兄様との婚約は貴族なら誰もが知っていた事だから、その……」
いつもはきはきとしたエステルが珍しく言葉を濁します。言いたい事は分かりますので私が代わりに言いました。