溺愛〜ラビリンス〜

最もな言葉に何も言えず顔が歪むのが自分でも分かる。今は他の事に構っていられねぇ。


「…渉に任せる。」


俺がそう言うと渉が悠斗に分かっている事を説明し始めた。説明が終わる頃凌が口を開いた。


「白王子が最近借りたマンションが分かった。色々細工してくれたから時間かかったよ…」


待っていた情報に気持ちが逸る。


「何処だ!」


俺はソファーから立ち上がり叫んだ。悠斗は部屋の奥へと入って来た。


凌から市街地から北の外れにあるマンションと報告を受ける。


「行くぞ」


声をかけて鷹宮のマンションへと向かった。






凌が探し当てた鷹宮のマンションに到着して部屋のある12階へ上がった。


凌がインターホンを鳴らすが応答がない。
俺達がどうするか思案していると、悠斗が連れて来た側近の男がドアノブ引く。ドアには鍵がかかっていなかった。迷う事なく俺達は部屋の中へ入った。



中は薄暗く人気もなかった。不安が過る。


その時、背後で玄関のドアが開く音がした。振り返ると鷹宮が立っていた。




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