人狼ゲーム

その瞬間、室内がざわつく。

「とまとんが、人狼だったのか....」
「俺達を、騙してただべ」


鈴キングが席から立ち上がり、あかりんを指差した。

「とまとんが人狼だったなら、あかりんが人狼に違いねぇ!あかりんに村人判定を出した木の葉も、人狼か狂人だ!偽物だ!!」


あかりんは、グッと唇を噛み締めていた。


俺はあかりんに、昨夜のとまとんからの遺言のことを尋ねる。


「なぁ、あかりん。とまとんが処刑される前に、あかりんに何か伝えた気がしたんだが...一体、とまとんに何を言われたんだ?」


俺より右側に座っていた人物達が、口を揃えて頷く。


「それ、僕も気になってたー。」
「私も、あの、気になってました....。」


あかりんは渋々口を開く。

「とまとんは、最後に....『騙して、ごめんね。』って私に言ったの。だから、霊能力者のとまとんが人狼だったって結果は、100%当たってるよ....。私はとまとんが人狼で、まっさんとオールバックを殺した、だなんて信じたく、ないけれど....。」


それを聞いた鈴キングは、ハンっと鼻で笑う。


「なんだぁ?霊能力の結果を聞いた途端、今度はとまとん見捨てて自分は村人アピールですってか?」


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