人狼ゲーム

《では、処刑会議を開始して下さい。》



機械音声が、最後の審判の残り時間を告げる。


ー残り10分です。ー

あかりんが、俺達2人に向かって高らかに言い放つ。


「私は木の葉から村人判定をもらっていたわ。

ねこまたから村人判定を受けていた、どちらかが人狼ね。」


初日と違ってザワつきも無ければ、浮き足立った空気も無い静寂な室内の中、俺はtakuに向けて、言葉を紡ぐ。


「俺は、昨日考察した通り、takuが人狼だと思ってる。けどそれは、確信に変わったよ。

俺が生きている、今日この時点で。自分を疑っていた俺を殺せば、疑われていた自分が人狼だと主張しているも同然だからな。

俺は、takuに投票を入れる。」


takuが、すぅっと息を吸い込む。


そして次の瞬間、彼の口から出たのは驚く様な内容だった。


「騎士コール。俺は、騎士だ。」


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