極上な御曹司にとろ甘に愛されています
ずっと彼の頭を撫でていると数分後に彼の静かな寝息が聞こえてきた。

もう少し撫でたら恭介から離れよう。

そう決めていたのに……彼の体温で程よく温まってしまったのか段々瞼が重くなってきて……次に気づいた時は何故か私も一緒に布団にくるまっていた。




小鳥の声でまた目が覚めた。

ハッと目を開けて起き上がろうとすれば、私の身体はしっかり恭介にホールドされていて動けない。

何でこうなってるの?

自分から恭介の布団に潜り込むとは考えられない。

きっと彼が寝ている私を気にかけてベッドに寝かせたのだろう。

看病しに来て何寝落ちしてるんだ、私は。

自分に呆れながらも、恭介の様子が気になって彼の額に手を伸ばす。
< 168 / 318 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop