極上な御曹司にとろ甘に愛されています
「はは……ごめんね。高橋の奴こんな所有欲むき出しで、相田さんも大変だね」

私の首筋をじっと見てニヤリとする真木さん。

彼の言葉意味をようやく理解した私はボッ火がついたように真っ赤になった。

あっ、キスマーク見られた~!

今さら遅いけど、私は首を押さえ必死に取り繕う。

「いえ……あの……その……これは……厄介な蚊に刺されたみたいで……ハハハ」

お願いです。これ以上触れないで下さい。

乾いた笑いを浮かべるが、自分の笑い声が虚しく聞こえた。

「あまり酷いようなら俺が退治してあげるから遠慮なく言ってね」

「……はい」

恥ずかしくてうつ向きながらか細い声で返事をする。

そんな私を見て察してくれたのか、真木さんは話題を変えた。

「ところで、今日の会議で決まったんだけど、九月から業務の遂行に必要な技術の習得のための費用を全額会社で負担することになってね。英会話学校もそれに含まれるんだけど、相田さん、申請してみない?業務にも慣れてきたし、学校に通えばもっとスキルアップ出来ると思うんだけど、どうかな?上長の俺が承認すればほぼ認可みたいな感じだけど」
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