極上な御曹司にとろ甘に愛されています
13、嬉しいプロポーズ ー 恭介side
萌が今にも泣きそうな顔をして俺から逃げていく。

『待て、逃げるな!』

俺は萌に向かって叫ぶが、彼女は振り返らない。

変わりに彼女の悲痛な声が耳に届く。

『来ないで!』

そんなことを言われて、“はい、そうですか”と彼女の言う通りにするわけがない。

俺は必死で萌を追いかけた。

普通なら彼女にすぐに追いつくはずなのに、なぜか萌との距離は縮まらない。

どうして追い付けないんだ?

『萌、持って!』

萌を呼び止めようとしても、彼女は振り返ることなく走り続ける。

萌が走っていく道は延々と続いているようにみえたが、暗闇が迫ってきて彼女に襲いかかった。

だが、この距離では萌を助けることが出来ない。

『危ない!行くな!』
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