極上な御曹司にとろ甘に愛されています
最初は笑顔を作ってさらっと断っていたが、あまりにもしつこすぎて遂に俺はキレた。

これでも二ヶ月以上我慢はしたんだ。

『誰がお前のようなブスを相手にするか?仕事する気がないなら早く辞めろ!迷惑だ』

冷たい口調で女を罵ると、かなりショックを受けたのか彼女は呆然と立ち尽くした。

それもそのはず、会社では仕事をやりやすくするために好青年に見せているが、実際はそうではない。悪態もつくし、不機嫌にもなる。

俺の豹変ぶりに驚いた女は、次の日あっさりと会社を辞めてしまった。

仕事に対するプライドや責任はないのかって思う。

しばらく空席になった隣の席。事務の仕事は優先順位として後回しになるが、俺達に出来なくもない。

むしろ、この状態の方が落ち着いて仕事が出来る……そう感じていたところへ、相田さんが異動してきた。
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