詩集
蝋で固めた翼なんかじゃ
あの空飛べやしないだろう

よく見てみなよ
触ってごらん?

腰のとこから背骨に沿って
上へと指を滑らせるのさ

ふわり、感触がなかったかい?

それはまだ小さな翼
飛び立つ練習から始めよう

翼は時に痛みを伴い
翼は時に邪魔に思えて

捨てちまったほうが楽だって
思う日もくるさ

そんなときは
空を見上げて
あの青の中

羽ばたく自分を想像するんだ

そして
また始めよう
空飛ぶ練習

いつの日か
あの青空に溶けて
自由に羽ばたける日もくるさ

今、飛び立て
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