お口にクダサイ～記憶の中のフレグランス～

萩の乱に思いを寄せて

年が明け、先生が約束してくれたように一泊で近場だったけれど、二人で旅行に出掛けた。歴史好きな私のために、山口県を選んでくれた先生。

山口県は、多くの総理大臣を排出している事で有名だ。幕末の山口県の長門萩の松本村にあった私塾、松下村塾。長州藩尊皇攘夷、討幕派の中心となった。

この私塾で学んだものの中には、のちに活躍する高杉晋作、久坂玄瑞、伊藤博文を排出した。伊藤博文は、山口県出身の総理大臣にもなっている。

フグの季節は過ぎていて残念だったけれど、かわりに白魚の踊り食いなどが季節の料理として出されていた。

私たちは山口県の萩にある旅館に宿泊することになった。ここの特別室は皇太子ご夫婦がご成婚の際に宿泊された事で有名だった。地元でもランクの高い旅館になっており、先生が最近相手に出来てないからと、宿泊代から何やら出してくれた。自腹を切ったのはお土産代位だった。

お天気がよければ、レンタルの自転車でサイクリングがてら観光しようね、と話し合っていた。これが最初で最後の旅行となるとは思わずにいた。