私が出逢ったキセキのかけら

莉桜と過去

「くわぁ~……う゛~ん。よく寝た~」


あたしは、ベッドから、ノソノソと起き出した。

あたしの部屋には、日めくりカレンダーが、置いてある。

それを見てみると、莉桜と遊びに行った日から、2日もたっていた。


日めくりカレンダーと言ってもめくっているのは、あたしではなく、お母さんなのだ。

だから、朝起きて、カレンダーを見ると、もう既にめくられているのである。


でも、……あれ?


あたし、この2日間何やってたんだろう?


莉桜と遊びに行ったのは覚えているけど、家に帰ってきた覚えがない。


……あれ?学校は?


「遅刻じゃん!!」


あたしは急いで外へ飛び出した。


外へ出ると近所のおばちゃんが、あたしの家のすぐそこで話をしていた。


「未だに信じられないわねぇ……。あんないい子が死んでしまったなんて……」


……ん?

ここら辺で誰か死んだのっ!?


「そうよね……。前までは、すごく明るかったあの家も今では、かなり暗くなってるしね……」
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