私が出逢ったキセキのかけら

式神登場?

─────────…………
────………


「……落ち着いたか?」

「うん……。ありがと……」

「どーいたしまして」


あたしは、数分泣き続けた。

あたしが、泣いている間、優弥は、ずっと、そばにいてくれた。


「……ありがとう」

「あ?なんか言った?」

「べっつに~」

「なんだそれ」

「アハハハハ」

「……笑うとこなんてなかったよな?」


そんな感じの言いあい。

普通ならば、「(あー!!はずかしー!)」とか、「(どうしよう……。気まづい……)」みたいになるのだろうが、あたしたちは、そんな心配全くいらなかった。


むしろ……


「笑ってるよね?」

「は?」

「え?あぁ、……アハハ~」

「イヤイヤ、「アハハ~」じゃないから!」

「え?」


と、まぁこんな感じで気まづいの、“き”の字すら出てきませんでした~。
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