さ、38度ですか!?

マジですか…。

そんな高熱の中で、よくあたしを出迎えにきましたね。

いろいろとツッコミを入れたいことはあるけれど、
「は、早く横になった方がいいですよ」

あたしは朝比奈さんに寝室へ戻るように言った。

「うん、そうする…。

ご飯はいつも通り、作り置きの…」

「わかりましたわかりました、早く寝てください」

朝比奈さんがリビングを出て寝室へ入ったことを確認すると、あたしは息を吐いた。

「何てこったパンナコッタ…」

そう呟いてキッチンへ向かおうとしたあたしだったけど、ふと気づいた。

「…朝比奈さん、ご飯はどうするのかしら?」

自分のご飯は別にいいとして、彼の分のご飯はどうすると言うのだろう?

もちろん、食べないと言う訳にはいかないだろう。
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