第9章*紅茶
明日が休みだと言うのがせめてもの救いだ。

今回の騒動で、あたしが結婚をしていると言う事実があっと言う間に店中に広まった。

小さなスーパーマーケットだから話が広まるのは光よりも速いと言っても過言ではない。

そのせいで、いろいろな人から“おめでとう”と声をかけられた。

離婚するのは時間の問題なのに、な。

いろいろな人からかけられる祝福の言葉に、あたしは“ありがとうございます”と返事をしながら思った。

「あー、疲れた…」

お風呂に入ってパジャマに着替えると、ふとんのうえに横になった。

いろいろとあり過ぎて、頭がついて行くのがやっとである。

枕元に置いてあるスマートフォンを手に取って、朝比奈さんからのメッセージがきているかどうかの確認をした。

「…きていないか」

時間は夜の11時を過ぎている。

明日はあたしは休みでも、彼は仕事だ。

もう寝たのかも知れないと思いながら、あたしは寝る準備をした。
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