わたしの初カレ。



あ、噂をすれば...。


公園の中に入ろうとするエリカちゃんと唯くんの姿が見えた。



「あっ...あれって...」


桃華がブランコに乗りながら、結構大きな声でそう言いながら指を指した。



そのせいで、
エリカちゃんがこっちを振り向く。


────エリカちゃんと目が合う。



エリカちゃんは、私の方を見て少し睨むと私達の近くに唯くんの腕を引っ張りながら走ってきた。



「うわぁ...こっちに来たんですケド...」



桃華がイヤな顔をする。


さっき、エリカちゃんの大胆な行動について話したばかりである。


その為、桃華は


「あの女ならしそうだな...」


とつぶやく。



さっそく、見せつけるかのようにイチャイチャし始めた。



学校でも見慣れているが...やっぱり、毎回見る度イライラする。



「望和っ、顔顔〜!!こわすぎ!!」


「...だっ、だってー。」


その私の姿に、桃華が大声で叫び始めた。



「望和が、佐々木唯と女がイチャコラしてる姿見て妬いてるーーーー!!!」



────?!


「へっ?!ちょ、桃華?!」


恥ずかしくてその場を逃げ去りたい気分になった。


でも何よりも、エリカちゃんの視線がこわい。



...唯くんは、どう思っているんだろう...。



ふと、そう思って唯くんのほうを見た。



唯くん...顔が...赤くなっている...。





────え...?!


気のせい...だよね。


心臓の鼓動が早くなって止まらない。




この心臓の音が外にも聞こえていそうで
私は、恥ずかしくて走って公園を出た。


< 111 / 205 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop