わたしの初カレ。

□急接近……?



11月の上旬。





学校では、唯くんとエリカちゃんが別れたことについて噂になっていた。





このエリカちゃんと別れたことをきっかけに、唯くんは金髪から黒に髪色が戻った。






「あー、
あんなラブラブできもかったカップルが別れるとなんか嬉しいよね〜」




「しーーっ。るる!!
ここは廊下だよ。昼休みだし...エリカちゃんがいたらどうするの!!」





「...別にどーもしないけど。」





「もー、るる。
星莉ちゃんが橋崎先輩のところに行ったからってそんなに落ち込まない!!」




「落ち込んでないもーーーんだっ!!」





「あっ!!廊下を急に走らないでよ〜」





「...だって、星莉ちゃんと橋崎先輩がどこで何をしてるか気になるもーーん!!」





私は、走る『るる』の腕を掴んで引き止めた。


さすがにカップルの邪魔をしたら可哀想だ。





「ねーー。
...望和までリア充になったりしないよね?」




「へっ?!」




「ずーっと非リア充だよね?!」




「...うんっ!」




「...ちょっとーーー
今のその間はなによぉーーー!!」





「大丈夫!!
私に、彼氏とかそもそも出来ないだろうし!!」





「そりゃー分かんないよぉ〜。


...望和が、佐々木と付き合うことになったらどうしようとか思ってるんだよ?」




「さ、佐々木っ?!」




「佐々木 唯。
望和の元カレだしさぁ〜。
私、不安だよーーーーー」






「ゆっ、唯くんとより戻す気ないから。」




うんうん。そうだ。


唯くんとエリカちゃんが別れたからって正直、べつに喜んだわけじゃ...。



喜んで...しまった。



私は、喜びながら...唯くんがエリカちゃんと別れたことを、RINEで幼なじみの桃華に送ってしまってたぁ。





...はぁ、

やっぱり私、唯くんに未練あったのかぁー。





< 123 / 205 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop