記憶は私に愛をくれない。
プロローグ -ハナレバナレ-


陸とはいつも一緒。


どこに行くにも何をするにも必ず隣に陸はいた。


私の住むマンション。隣は陸の部屋。


だからいつも陸のところに遊びに行っていた。


陸も暇があると私のところへ来ていた。


そんなふうに、毎日を過ごしていたし、


これからもそうして生きていく…




はずだった。




< 1 / 159 >

この作品をシェア

pagetop