7年越しの、恋。
そこで、祐司くんのお母さんに「お話があるの」と、リビングに通された。

はい、と手紙を渡された。

手紙を読んで、私は泣くことしか出来なかった。

そんな私を祐司くんのお母さんは「ごめんね」と何回も謝って抱き締めてくれた。

手紙には、野球がもうできないって言われても諦められず、リハビリを頑張ったらできるようになるんじゃないかと思ってしまったこと。
最後の望みを断たれて、心から笑えなくなったこと。
みなみの隣にいても心から笑えず、ずっと胸に穴が空いたままだったこと。

そして、誰も知らない所でまた一から始めようと気持ちを入れ換えたこと。


…だから、みなみとはもう会えないこと。
別れようと直接言えなくてごめん。みなみにはたくさん支えられて感謝してるという内容だった。
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