1/100でも、じゅうぶん甘いね。
これは私と彼の、はじまりの話。
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数ヶ月前、1年生のとき。
あれは夏休み真っ只中の、暑い日の夜だった。近くで大きな夏祭りがある日。
実はその日は私の誕生日で、クラスのみんなが「お祝いも兼ねて夏祭りでも行こうよ」って誘ってくれて。
女子は浴衣を着て行こう、なんて提案をされたから、白地に赤の花柄の浴衣を着た。
夏休みでみんなに会えなくて寂しかったから、久しぶりにみんなに会えることに、1年ぶりの夏祭りにわくわくしながら、駅に向かった。
「柑奈、かわいい〜」
「みんなも可愛い〜」
女の子たちがみんな浴衣だから、なんだか華やかだ。
男女8人くらいのグループでみんなと合流して、お祭りに向かうだけでもう楽しくて。
きっとみんなに会えるなら、口実なんてなんでも良かったんだなぁ、なんて思った。