オバケからの告白
「おはよう優奈」

「明日香おはよう」

「今誰と話してたの?」

「誰とも話してないわよ」

「そう? 誰かと会話してる雰囲気だったけど……」

「明日香の気のせいよ」

「気のせいじゃないと思うんだけどなぁ? 
それより昨日蓮のお葬式行った?」

「行ったわよ」

「まさかあんなに突然逝ってしまうなんてね」

「そうね、ほんと驚いたわよ」

「そう言う割にはあまり悲しくなさそうね、
優奈は幼馴染で仲良かったんでしょ?」

まずいわ、少しは悲しい表情見せないと……

「そんな事ないわ、
悲しいに決まってるじゃない、
だけど悲しすぎて涙も出ない事ってあるでしょ? 
そんな感じよ」

「そう言うものかなぁ?」

「そう言うものよ」

その後バスが学校の校門前へと着くと、
多くの生徒達がぞろぞろとバスから降り校門をくぐっていく。

そして三人も同様にバスを降りると、
二年三組の教室へと入っていく。

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