俺にだけは、素直になれよ。~幼なじみとヒミツの同居~
それぞれの、恋模様。【美月side】


──修学旅行、二日目の朝を迎えた。


今日は、USJで夕方まで自由行動。


今日のこの日をカップルになって過ごしたいがために、修学旅行前は告白ラッシュで、何組もカップルができたって話を情報通のタケルくんから聞いた。



「ハメをはずしすぎて、周りのお客さんに迷惑をかけるようなことだけはするなよ!それから、門限も忘れないように!さっそく昨日は集合時間を大幅に遅れて帰宅してきた班があるからな~」



USJのゲートの前で、学年主任の男性教師が注意する。


それって、私たちのことだよね……。



「何か困ったことがあったり、具合が悪くなったときは、必ずすぐに担任まで連絡するように!では、解散!」



先生の掛け声を合図に、みんながバラけていく。



「美月ちゃん、またあとでね!」


「うん、またあとでね」



幸せそうな菜乃花は、私に声をかけてくれたあと、要くんのもとへと小走りでかけていった。


頑張ってね、菜乃花。


菜乃花の背中に向かって、心のなかでエールを送る。




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