幾年の愛を





『このっ化け物風情が!』


    ピクッ


「化け物?・・・お前・・・誰の側近に
そんな言葉をかけている…
命がおしくないようだな?」



私が刀を向けると、尻餅をつき
ガタガタとふるえていた。


情けないな…これが神?
私からしたらこいつこそがただの
人間に見えてくる…





「今日は気分がのらない…帰る…」




私が帰ると言ったことで少し
和らいだ場の空気に私がまた声を出す



「あ、それと…今度また私の側近をバカにしたら
これじゃあすまさないから覚悟しておいてね?」





そう言うと、ほかの奴らは顔を青くして
俯いていた。




「帰ろうか、」


『お待ちください!』




そう叫んだのは、どこかの女だった。
こいつの名前、前に聞いたけど
興味がなくて忘れちゃったんだよね…
なんだったかなぁ…





 
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