こんなに好きなのに

生徒会




「今月のクラブの予算報告は以上です。何か質問はいりますか?」


「…ダンス部の部費なんですが、去年の予算を大幅に越えているのはどうしてなんですか?」


大路君は凄く積極的に会議に参加してくれてる。
私や他の皆が聞きたい事とかは全部彼が聞いてくれるから楽だ。


「これは…」


大路君の質問に淡々と説明する会計の加瀬晃(かせあきら)ことあっきー。
ずーとぼーっとしてる企画の樋ノ内嘉香(ひのうちよしか)。
さっきから何かを必死に書いてる副会長の石内翔。(いしうちかける)


個性豊かってか…皆、話全く聞いてないな。
って私もだけど。


「以上です。」


周りを見てる間にあっきーの説明が終わってた。


「他にはないですか?…………じゃぁ、今日はおわり!もぅ下校時間過ぎてるから直ぐに帰ってね。」


私がその場をしめて、会議は終わる。


「さよなら〜」


あっきーは急いで帰っていく。
それから石内も。


「バイバイ。」


「ほの先輩、今日一緒に帰れます?」


「今日は…まだ出来てない資料があるから。あと一時間は残るの。」


「そっかぁ。じゃぁ、明日の放課後にでも話聞いてもらえますか?」


「うん。ごめんね?」


「いいですよ!ほの先輩は忙しいのわかってますから。じゃぁ、また明日。さよならっ!」


嘉香が帰って、後は………


「早く帰りなさい。」



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