脱・ヘタレ彼氏!
*Prologue*
「好きです!付き合ってください!」
そう言ってからハッとする。
俺は何を言ってるんだ?
自分の行動に自分自身が1番驚いている。
校門前、何もないところでつまづき盛大にこけた俺。
そこに手を差し伸べてくれた彼女。
綺麗な黒髪を耳にかけてから、いまだ伏せている俺に目線を合わせるようしゃがんでハンカチを差し出してくれた。
初対面だけど、その美しさに心臓が大きく跳ねた。
いわゆる一目惚れ。