暴走族に恋をする。



━━で、連れてこられたのは昔から学校で使うようなものを売っている、有名ブランド。

私も小学校の卒業式の衣装はここで揃えたくらい、定番のところ。


スクールバッグやリボンやネクタイ、スカートやブレザーまでもが売られているここは、年中カーディガンが売られている。


「めっちゃ色ある!テンション上がるね。」


「その理屈はいまいち理解できないけど。
でも普通に黒とかネイビーとかグレーとかでいいや。」


「えぇ!ピンクにしなよ!」


「は?え、絶対無理。派手だし。
たとえ昔の派手なのが好きな私でもさすがにピンクは選ばない。」


「ちーん…桜子ちゃんにぴったりなのに…」


「快斗は何色にするの?」


「桜子ちゃんとおんなじの!」


なんだそれ。自分で決めなよね。

…にしても、カーディガンと一口に言っても

冬用の少し厚い生地の物、
これからの季節にいい薄い生地のもの、
綿100%のリブ編みのもの

いろいろあるんだなぁ…


「でも制服に合わせるならやっぱりこの薄いグレーとかネイビーとか、もしくは白とか…」


「超無難!」


「いいじゃない、制服なんだから。」


「…じゃあ秋冬はグレーにするから、やっぱピンクにしようよ!
この薄いのならあんまハデじゃないじゃん!
桜色じゃん!」


「はぁ?
…仮にそれにしたとして、快斗もそれ着るの?」


「そうだよ!
俺薄いピンクを合わせるの好きなんだよね。」


「そういえば今日のワイシャツもピンクだもんね。」


そんなのどこに売ってるのか…

……って、ここにも売ってるか。


「ね、ダメ?」


「……じゃあ、一人で着るの恥ずかしいから…ちゃんと毎日一緒に学校行ってね。」


「そんなのお安いご用だよ!!」


ま、いっか。快斗も一緒なら…
それに薄いのなら確かにかわいいかもだしね。


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