なんで今更こんな事?ー幼なじみと始まるグレーな関係ー
「いやー食べた!!食べた!!」

そう言ってあえて花火会場までは行かず目にした露店巡り。花火が始まったのか、
道は少しずつ歩きやすくなっている。


「お前よくそんな食えるよな。」

「なんの為のスウェットだって!!」

そう言って笑えば、


「確かにな!」


康平も楽しそうに笑う。





幼なじみなんて、
たまたまの環境で、

長い事一緒にいてもわかんないもんはわかんないし、


絆なんて、
他人が思ってるよりも男女の幼なじみと言う時点で脆いもんだ。




一緒にいても、
ずっと一緒にいれる訳じゃない。


現に、お互い恋人がいる時は連絡もたいしてとらない。


それは、今までに学んだ事。


いくらお互いに恋愛感情がないといっても
傍から見たら面白くないって事なのよ。


だから、私も康平もきちんとその事を理解して、
お互いの距離を保ちつつ、


程よいこの幼なじみをやってきたんだ。





だから

私も康平もこうやって笑って今を一緒にいれる。


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