恋は世界の片隅に【短編集】


「……やっぱり私、変…だよね」


こんなヤツを好きになるなんて。



「は?だからいったい何なんだよ、さっきからジロジロ見やがって」



授業中も。

休み時間も。

放課後も。


気づけば、隣の席のアイツを凝視してしまう。


当の本人は、私の気持ちなど知る由もなく、怪訝そうに顔をしかめたまま。





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