透き通る季節の中で
「私なんか、ずっと片想いでいるのに、付き合わないなんて贅沢よ」
 友紀が悔しそうに言った。
「好きなら、告白すればいいじゃん」
 美咲が友紀に向かって言った。
「だって、ふられたら悲しいじゃん」
 私はふられた経験はないけど、友紀の気持ちはわかる。

 今夜は珍しく恋の話で盛り上がった。

 今のところ、私は好きな人はいない。
 交通事故で亡くなった男の子を好きになって以来、恋はしていない。
 友達がいるから、彼氏が欲しいとは思わない。
 でも、いつか、素敵な彼氏が出来たらいいなって思う。
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