天満堂へようこそ -2-
今までにないような程力一杯叫ぶ。

「ルーカス、起きてくれ。これ以上友を失いたくはない......」そう言い膝から崩れて行く。

「姫、もう心臓マッサージの方は必要ありません」

「うん」

「お立ちください」

「うん」

「大丈夫ですから」

「うん」

魔王に連絡を入れなければならない。
事情を説明して、それから......

ピクッ!

「え?」

反応があった?でも、死後にこういったことはある。
気のせいか?ユーリももうマッサージはやめている。
着替えさせて......それから......

「姫、お立ちください」

「うん」

ベッドにしがみつきながらよろよろと立ち上がるが顔が見れない。
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