天満堂へようこそ -2-
ひとまず、結月の部屋に帰り、ユーリの部屋が決まるまで奏太の部屋にとの話で纏まった。
ただ、片手で不便なので食事は結月が奏太の部屋に来る形となり、すり抜けて行くから構わんといわれてしまった。

夜、布団をだして敷くが、ユーリは布団が初めてらしく、マシマジと敷く姿を見られる。

「えっと?」

「初めて見たので。覚えなければと思いまして」

「冷蔵庫にも飲み物ありますし、好きに使ってください」

「有り難うございます。ですが、魔界や天界同様に幻界もあまり食事は取らないのです。お茶などは好んで飲みますが」

「みんな?」

「いえ、村のようなものが幾つかありまして、それぞれ好みのものを食します。果物だったり魚だったり様々ですが」

「結月さんはなんでも食べるのに?」

「姫は好奇心旺盛ですからね……私達魔力の多いものは特にあまり食べません。たべるとしたら週に1度くらいです」
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