夕日とキミとワタシ【中編】
新学期
クラス替えのせいか、


校門脇にある掲示板には人が群がっていた。



「やっべ!俺こーゆうのめっちゃドキドキする!!」



「蓮あたし何組!?見えないんだけどっ…」



「チビーッ!」



「チビゆーな!」



「えっとねー。柚依はー…、えーっ!クラス違う…」



「えっ!私何組!?」



「柚依はA組。俺はG組…」



「はっはー、残念だねっ!領はっ?ってちょっと待ってよ!」




領は、掲示板を見るとすぐに校舎の方に歩いていった。








「ねぇ領!領は何組だったの?」



少しの間、沈黙が続いて、



「…B組」




「なんだー。今回は3人とも別れちゃったのか…」







(柚依は領と隣のクラスなんだからいいじゃん!俺なんかいっちばん端だぜ!端!!)



3階に着くと、領はなにもいわずに自分のクラスに入っていった。







---私と蓮は一瞬顔を見合わせたけど

『また後でね』

といって、それぞれのクラスに向かった。
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