その恋、あと3センチ
大丈夫かな......
そわそわし始めた時、ちょうど先輩達が入ってきた。
セーフだったみたい。
「あらサクちゃんじゃない」
「こんばんは」
私は愛想笑いをした。
「学校おつかれぇ~」
先輩は皮肉じみた言い方で言う。
「ありがとうございますっ」
私はそれに営業スマイルで答える。
ほんとに毎回毎回、後輩いじりしかできないのかこの人たちは。
まぁ慣れたからいいんだけど。
その時いつものように呼ばれ、私は接客にはいった。