その恋、あと3センチ
私はズレてしまった眼鏡を戻すと、
「し、失礼しました」
と先生から退いた。
「ふぁ……」
先生はあくびをして伸びる。
出ている日と、丁度よく先生が合わさり、私の顔に日が当たる。
その姿が、綺麗だと思った。
「………先生…の、噂。
本当ですか?」
そんな先生の姿を見ていたら、ぽつりと呟いていた。
先生が振り向く。
「噂?」
「前の学校で………その…」
「ああ。あれか」
先生が呆れたように笑う。
「………あれ、嘘だよ」
先生がソファから立ち上がり、日が先生の影によって遮られる。