その恋、あと3センチ
「だからっていっちゃ何だけど、
私、別にどんな人を好きになっても反対しないわ。
自分がしてるからだろって言われたらそこまでだけど。
しょうがないじゃない、好きになっちゃったものは。
諦めることが出来てたら、今こんなに悩んでないでしょ?」
お母さんはそう言って笑うと、「桜を信じるわ」と言って寝てしまった。
お母さん………。
私、先生のこと好きでいてもいいかな?
流れ落ちた涙は、誰も拭ってはくれなかった。