その恋、あと3センチ
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よし、ギリギリ間に合った。
私は休憩室へ行くとロッカーにある自分のドレスを取り着替えた。
すると先に来ていた先輩が休憩に入ったみたいで出くわせてしまった。
「あ〜サクちゃんじゃ〜ん
遅番?いーわね学生は気楽で」
「でも、あんたがいない間にうちらが稼いでるけどね〜」
「こんばんは、先輩」
私はそう笑顔で言うとドレスの背中のジッパーを閉め上げた。
「あーあ、ほんとかわいくない」
「つまんない」
すると先輩はそう言って鏡の前に座るとタバコを吸い始め、キャッキャ喋り出した。