向日葵の下で口付けを
けれどもそこにはただ真っ白な何も無い雪景色が広がっているだけだった。

マフラーも着けずにここまで走ってきて、今更寒い事に気が付いて、膝から崩れ落ちた。

エノはいなくなってしまったんだ。

そこからどうやって家に帰ったか、あまり覚えていなかった。

ただフラフラと抜け殻のように、手紙を隠して警察を迎えた。

警察は何も無いとわかると、私に軽く頭を下げて帰って行った。

心に、ぽっかりと穴が空いて寒い冬だった。
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