例えば危ない橋だったとして
同期の彼と思い掛けない夜


その橋

渡る?
渡らない?

人生は選択の連続だ。



まさかあんなことが起こるなんて。

秋の始まり、夜のとばりが降りて、風が冷たかったことを覚えている。

目を見開くわたしと、目の前には月明かりに照らされて、不敵な笑みを浮かべる美しい黒澤(くろさわ)くん。
翻るフレアスカートと、はためくスーツのジャケットの裾。

現実は、予想を上回る展開を見せる。

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