好きが涙に変わって溢れてく。

付き合う前に言っておけばって今更思う。そしたら伝えないまま終わるよりも全然よかった。


これも私が強がったせいだな。



「でももう卒業だし……終わっちゃうんだよ?何もないままでいいの?」


「う~~ん」



そう言われると悩むよね。相手が明菜って思うと、これくらいいいかなぁって思うし……



「じゃあさ、魁に自分の気持ち伝えたいって全く思わない?」


「それは思う……よ」


「なら、自分の気持ち伝えてスッキリした方がこれから楽になるんじゃない?」



彩葉の言うことにも一理ある。


そんな風にばっかり考えてたら、大分開き直ってきたし。



なんであれだけ散々な目に合わされたくせに、あんな女に気を遣わなきゃダメなんだとか。

魁は明菜が好きなんだから、フラれるんだし別に言うくらいいいじゃんとか……



「言えるタイミングがあったら、言おうかな……」


「うん、それがいいよ。その方が尊琉君ともしっかり向き合えるんじゃない?」



そうだよね……こんなに焦らなくてもすむよね……っ



「うん‼そうするっ‼」



悲しさや寂しさを埋めるためとかそんな理由では尊琉君と付き合ったり絶対にしないけど、ちゃんと尊琉君を見つめられるように向き合えるようになりたい。


そのタイミングがいつになるかはわからないけど、卒業までにはきっと言えると思うから。



「その時は私たちでちゃんと慰めてあげるから」


「あははっ。頼みますっ」




これだけは絶対に揺らいだりしない。

もう、自分にけじめをつける。



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