好きが涙に変わって溢れてく。

彩葉が机を思い切り叩くとほぼ同時に、教室の扉が開いた。


「おはよーっ」


明菜。

私はとっさに顔を背けてしまった。


可愛らしい笑顔で、声で、友達の元へ駆け寄る。


確かに誰も信じないよね……いつもあんな風に笑ってるんだから。

疑うはずもない。




「桜綾……絶対に最後まで諦めないで‼何があっても‼」


「うん……」



正直不安で仕方ない。

私はなにをしたって、明菜にはかなわないもん。



ねぇ魁。

魁は明菜の本当の性格を知らないまま、このまま過ごしてくのかな?


私のことなんて、どうでもいい存在で終わるのかな……







――――――――
―――――


休み時間に頻繁に見かけるようになったのは、楽しそうに話す魁と明菜。


見てわかるくらい、2人の距離は縮まってきてる。



ほとんど毎日魁からメールが来るってことは、明菜と魁も毎日メールをしているはず。


私はいつもその相談を受けている。

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