好きが涙に変わって溢れてく。
「あほ‼そんなこと言ってるから前に進めないんだよ‼しっかりしろ!簡単にとられてもいいの!?」
「~~っ、それは嫌」
「だったら出来ることはぜんぶやりな!後悔したくないんでしょ?」
そりゃ……後悔なんかしたくない。
もう今までの弱気な自分とはサヨナラしたい。
私はボサボサになった髪の毛を整えながら考えていた。
「……わかった。頑張ってみる」
そう言うと、彩葉は“よしっ‼”と言ってガッツポーズした。
そう言ったものの、ちゃんとできるかな……
それだけが不安だった。
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「おーい」
「…………」
「おい、片桐‼」
「えっ!?」
ボーっとしながら1人で廊下を歩いていたら、耳元で聞こえた大きな声に私はビックリして立ち止まった。
「……魁」