ヘタレな貴方と強がりな私


白戸さんとは
新人研修の時だ

中途採用の私は
新人と言っても、周りより年上
泣くことも弱音も吐けない

新人研修の指導係の人は
厳しく、泣いている子もチラホラ
中途採用の私を見て見くだしたり
そんなの当たり前だ


「こんなことでピーピー鳴いていたら、お客様からの信用を失いますよ」


いつも目を吊り上げ
いつも目を光らせていた
研修係だから
その時期以外は会ったことがない


その研修でもう一人の担当者が
白戸さんだった
フォローに回るという
いいとこ取りだった白戸さん
だから白戸さんはいい人と
誰もがみんな思っている

私もその一人だった



「よかったら飯でもどう?」


それが無かったら…


< 12 / 397 >

この作品をシェア

pagetop