ヘタレな貴方と強がりな私


小鳥遊くんと会うのは、明後日
何も連絡はない
連絡しようか…
スマホの画面に触れては
どうしようか悩む


メールだけでも打とうか…
画面が消えては
またタップするの繰り返し


「おかあさん?」


『…ん?』


「そうちゃんに、おでんわ?」


子供は時に鋭い
苦笑いをしながら
ちがうよ、と答える


「いいたいこと、いわなきゃダメって、かずくんが、いってたよ?」


『…うん、そうだね』


言いたいこと、かぁ…
どうしようかと、悩んだ挙句
小鳥遊くんにメールを送った

まだ仕事中かもしれない
いつ返信が来るかわからない
わたしは奈津とお風呂に入ることにした

< 204 / 397 >

この作品をシェア

pagetop