ヘタレな貴方と強がりな私


なるべく早く上がろうと思っていたのに
久しぶりの一人お風呂
少しばかり
小鳥遊くんの言葉に甘えてしまった


お風呂から上がると
静まり返っていた
もしかして本当に寝かしつけてくれたのかと
もう一つの部屋を覗いてみると
奈津の布団に
小鳥遊くんと二人で眠っていた


拓也と暮らしていた頃でさえ
こんな光景はなかった
静かに戸を閉め
私は体を冷やさぬよう
温かいものを飲もうとキッチンへ向かった




「ごめん、寝てた」



振り向くと
眠たそうな顔をした小鳥遊くんが立っていた


『寝てて良かったのに…。奈津が無理を言ってごめんね』


何か飲むかと聞くと
コーヒーをと、言ってきた

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