ヘタレな貴方と強がりな私
本気


全く予想していなかったわけではないが
いざとなると怖くなる

使っていない身体
ここは変じゃないだろうか
他の人はどうだろうか、と
余計な事を考えてしまう


違ったら、嫌われちゃうかもしれない
それを知ってか知らずか
小鳥遊くんは短くキスをしては
私の服を脱がしにかかる


リビングのソファーから
ベッドまでの行動が…慣れている、と言うか
それもそうだろう、と納得するが
嫉妬心に駆られてしまう


「優奈さん…緊張してる?」


『…してる、』


緊張のせいか、
変な汗が出ている
それを小鳥遊くんに知られたくない


「…俺も」


そう言って小鳥遊くんは私の手を取り
自分の胸へと当てた

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