思い出の木
クリスマス
クリスマス……
わたしはすることも無く家にひとりでいた。

ピロリン♪

知らない宛先から1通のメールが入った。

今日はホワイトクリスマスになりそうだね
もし良かったら、会いませんか?
18:00に〇〇前で待ってます。

は?怪しすぎるだろ
でも、行ってみる?
もしそれが罠だとしてなにかされたらどうする?

そんなことを考えていたら、さっきと同じ宛先からメールが入った

私はあなたの近くにいます。
けっして怪しいものではありません。
あなたが信じてくれるなら……

うわっ何それ。
普通の人なら絶対行かないよね。
私はどうする?
行くほうがいい?
いや、危険だから辞めておこう
もしもしってるひとだったら?
自問自答を繰り返す……

そんな事をしてるうちに17:00を、過ぎていた。

よし、行ってみるか……

そう決心して準備をして親には、友達とクリスマスパーティをすると言って夜は遅くなるとだけ伝えて家を出た。

それと同時にメールが入る

○○駅のコーヒーショップで待ってます。

怖いけど……

いろんなことを考えていたら目的の場所についた。

そのショップには棗先輩がいた

でも、たぶん、彼女さんと待ち合わせしてるんだろうなと思いながらほかの席についたと同時にまたメールが入った

付いたみたいだね。
ずっと名前伏せててごめん
オレ、棗、俺のいる席に来て欲しい。

え。、、、棗先輩……?

慌てて荷物を持って先輩のいる席に行った

なつめ先輩……?

あ、来たきた!
驚かせちゃってごめんね
今日は白井さんに言いたいことあったから呼んだんだ!!
座って!

失礼します……。

私は緊張しながら席についた。

えっと……なにか飲む?

あ、、、カフェオレで……

わかった!
すみませーん!カフェオレ二つください!

あの。言いたいことって……

あ、うん。

急に先輩の顔が曇った。

あの……さっ

はい。

沈黙の時間が流れる。

カフェオレお待たせしましたー!

あ、ありがとうございます

先輩は1口カフェオレを飲むと
深呼吸をして、

あの……さ、俺と付き合ってください!!

え……ちょ……待ってください。

やっぱダメかな?

いや、嬉しいです。とっても嬉しいです。
でも菜子先輩は……?

あ、知らないよね。俺とあいつ二ヶ月で分かれてるの。
他に好きなやつが出来たんだって。
酷いよなほんと。
俺を振り回したくせに。

俺は実は元から白井さんのことが気になってたんだ。
でもあいつに告白されてどうしても断れなかった。。。
やっぱり結果裏切られたよ。
あ、愚痴ってごめんな。
とにかく俺、白井さんのことが好き。
好きで好きで仕方なくていつも目でおってた。
ちなみにあの文化祭の時も……。

あ……そうだったんですね……

俺はあんなやつと分かれて正解だと思うよ。

え……どうしてですか……?

あいつ二股してたよ。
しかも、菜子と。

白井さんと付き合いながら菜子と付き合ってた。
もちろん今も、菜子と付き合いながら木村さんと付き合ってる。
あいつは軽い男だから、別れて正解だったよ。

……。私は達弥に未練しかなくて……今でも好きでした。でも、この話を聞いた途端吹っ切れました。
ありがとうございました。

よかった……それで……俺と付き合ってくれますか?
俺は絶対に裏切ったりしない。約束する。

はい。

やった!ありがとう!!!

私も嬉しいです。よろしくお願いします。

クリスマスは、先輩の言ったとおりホワイトクリスマスになり最高の1日となった。
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