always lovin' you ~愛をとめないで~

Kingとqueen

『あっ、見て見て!あの子よあの子!凄く格好良かったんだから!』

『へぇ~。見た目は、美人だし可愛いけどそういうタイプなんだ。見えなくない?』

『でも私見たもん!』

『私も見た!ってか、私被害者だったから助けてもらったし…関係者?』

『私も!ねぇ、声かけてみようよ!』

(朝からキャーキャー元気だね。丸聞こえだよ…)

『って言うか、ルックスも言うことなしだし、水瀬様がキングならクイーンだよね!!』

(いや…それだけは…本当に勘弁。)

「あれと同類は…嫌だ」

「ほ~ぅ。俺様をあれ呼ばわりとは、転校2日目にして偉くなったな、如月葵。」

ぼそっと小声で言ったはずが、いつの間にか真後ろにいた本人には聞こえていたらしい。

「まさか、本人がすぐそこにいたとは知らず失礼な発言をしてしまい、モウシワケアリマセンデシタ。」

「お前…まぁいい。転校してきて早々エラく目立ってかなりの有名人じゃねぇの。」

「どうにかして下さい、キング。」

「自分でしろ。お前だってクイーンだろ?」

「滅相もございません。私は、しがない一般庶民でございます。」

「お前、やっぱり俺様の女になれ。」




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